スペアリブ

以前蜜汁叉焼と言う香港スタイルのチャーシューを紹介したが、あれのスペアリブ版の料理だ。
前の叉焼と違い、材料の入手が容易であるため、より気軽に作れる料理であると思う。
また前回は蜜汁は水飴を使ったが、今回は寄り手軽にするため蜂蜜を使用した。

今回スペアリブは5~6センチくらいにカットしたものを使用しているが、長めにカットされているものでも良い。
ただ、自宅の魚焼きグリルに入る程度のものを用意しろよ。「1本しか入らん」ではちょっと効率が悪いからな。

それでは作り方を続きで説明するぞ。

 

蜜汁排骨 (ミィジーパイクー
材料 (作り安い分量)
スペアリブ 360g
醤油 大匙1.5
砂糖 45g
甜面醤 大匙1/2
オイスターソース 大匙1/2
芝麻醤 大匙1/2
焼酎 大匙1/2(あれば玫塊露酒で)
塩 小匙3/4
にんにく(おろし) 小匙1/4
しょうがのしぼり汁 大匙1/2
たまねぎ(みじん) 15g
五香粉 一つまみ
食紅 少量

蜂蜜 適量
はけ

作り方
下準備
まずはタレから作るぞ。
これはたれの材料(材料の醤油から食紅まで)をボウルに加えて混ぜるだけだ。
砂糖は記入ミスじゃないぞ、それが必要量だ。
足りないと逆に味がぼやけてしまうからな、ケチるなよ。
五香粉は嫌いなら省いてもいい。
食紅は使えば使うほど赤い色に仕上がるが、不要なら入れなくていいぞ。

スペアリブは30分位たっぷりの水にさらして血抜きをする。
時間が経てば取り出し、しっかり水気を拭ってからタレに浸けて、中でしっかり揉み込む。
揉み込んだらラップをかけておく。
長いタイプのスペアリブは袋にタレと一緒に入れてそこで揉み込む。骨に引っかかって袋が破けるといけないので出来るだけ厚手のポリエチレンを使って、注意して行うこと。

肉は4時間半程漬ける。途中で肉を返して揉む作業を2~3回繰り返すこと。
肉は常温で放置でいいぞ、調味料が防腐剤の役目を果たすからな。
ただし夏は風通しの良い所に置いておくか、心配なら冷蔵庫へ。

仕上げ
今回は両面焼きグリルで調理を行うが、グリルの性能(片面焼きとか)と一度に焼く肉の量によって焼き上がりまでの時間が変わるので、何度か試しながら感覚をつかんでほしい。
以下、上記分量の肉をうちのグリル(無水両面焼タイプ)で調理する工程を解説する。

ボウルから肉を取出せ。焼きに入るが、そのまま行くと表面に付いているタレが直ぐに焦げてしまうので、吊るせるところがあれば吊るすか、網などにおいて斜めに立てかけるかしてタレを落とす。
10分か15分程度でいいだろう。

この間にグリルの準備をしておく。後蜂蜜も、適量を耐熱容器に入れておくんだ。

グリルが無水両面焼タイプの場合は底面にホイルを敷いておくといいぞ。後で洗いもんが楽になる。
グリルは肉を入れる前に空焼きして予熱をしておく。うちの場合は焼く2分前に火を入れる、強火でな。

準備が整ったら焼に入るぞ。焼く際は常に強火全開だ、いいな。
グリルの扉を開いたら手早く肉を乗せ、すぐに閉める。
このまま加熱し、2分経ったらグリルの扉を開いて手早く肉を返し、また2分焼く。
これを繰り返しながら合計8分加熱するんだ。

肉を焼き始めて8分経ったら一度肉を取出し、キッチンばさみで焦げのひどい部分を切り取り落とせ。グリルの扉は閉めておけよ、火はここで止めてよい。表面のコゲは丁寧に細かく切り落とす必要はないぞ。ちょっと焦げてるくらいが一番旨いんだ。

コゲが落とせたら蜂蜜を10~20秒くらいチ~ンだ!温まって緩くなったらハケを使って肉に塗り、ひっくり返して裏面も塗ってまたグリルに戻し、扉を閉めてそのまま3分置いとけ。
3分後にグリルを開いてもう一度水飴を全面に塗ったら皿に盛りつけて提供する。
出来立ての熱いうちに食えよ。

<補足>
スペアリブの火の通りを見たい場合は肉の厚みのある部分に竹串を刺してみるとよい。肉汁が透明であれば火が通っている証拠だ。
ただ、食紅を使用している場合は表面の着色と混ざって透明だった肉汁が赤く染まってしまうことがあるので、慣れるまでは食紅の使用は控えた方がいいかもしれないな。